8月のラインナップ

オモニ太平記 (講談社文芸文庫)

オモニ太平記 (講談社文芸文庫)

解説=金石範、年譜=。
案外まだ三冊目。しかも先の「海冥 太平洋戦争にかかわる十六の短篇」「Hiroshima」は共に品切なので、今回の追加は良きこと。
蛇・愛の陰画 (講談社文芸文庫)

蛇・愛の陰画 (講談社文芸文庫)

解説=小池真理子、年譜=。
五冊目。「毒薬としての文学」「反悲劇」「スミヤキストQの冒険」が既に切れている。 清水良典による解説が続いていたこともあって、小池真理子とは斬新だとは思うが、切れ味がいまいちと思うのは私だけかしら。
恋ごころ 里見トン短篇集 (講談社文芸文庫)

恋ごころ 里見トン短篇集 (講談社文芸文庫)

解説=丸谷才一、年譜=。
「初舞台・彼岸花」に続いて、今回も短編もの。もう少し中篇・長篇で手軽に読めないものを期待したい。前回は解説・年譜ともに武藤康史で、もう言うことはなかっただけに、丸谷才一でも有難さがどうも伝わり難し、読者の率直な感覚かな。武藤康史をもっと多用すべき。どこかでまとめてみたいが、いま「文芸文庫派」で実力あるものを仕上げてくる年譜製作者は、中堅と若手ともに2、3人ずつくらいか。